Deep Visualization Nightを見に行ったのでお感想を書くの巻

Deep Visualization Night is 何?

こ↑れ↓ peatix.com

BIツールTableauのユーザーイベントの一種という位置づけ。

会場では誰にも言えなかったが、僕は上記のページのコピーである Tableauトップランナー18人がビジュアライゼーション作成過程を共有を読んで、 「なるほど…多分よそ様が初見のデータに対して5分でダッシュボードを作るところをn回さらし者にするんやな!  めっちゃおもろそうやん!」と思って参加した。

全然そういうイベントではなく、TableauLT的なやつなのであった。

参加して良かった?

f:id:Matsuzakid:20190718010734j:plain

普通に良かった。 僕にとっては参考になるLTもあれば参考にならないLTもあったけど、 儲け度外視のユーザーイベントで、しかもaudienceとしての参加であれば、 「普通に良かった」のトレードオフ感が丁度いいよね。 (参加料(2000yen)+ニコ動生中継は維持費換算の認識)

とはいえ、セミナーページにはがっつりそう書いてくれた方が助かった。 sansanの清水さんという人が感覚鋭く「今日はビジネスの話を期待されてきた方もいらっしゃると思うので…」と フォローしていたが、「こういう場ですよ」のメッセージはぼんやりしていたように思いました。

おもしろポイント

ここからは僕が面白かったなーと思ったポイントを雑に書くコーナーになります。

sakai-sanのhomes ダッシュボード

やりたいことがシンプルにまとまってていいなーと思いました。(小学生並みの感想) ダッシュボードの設計者とユーザーが同一人物だと、設計段階でニーズを絞ることができて楽よね。

A3!が好きな人のソシャゲランクイベボーダー予測ダッシュボード

ビジネス寄りの人たちが数名、独自に設定した「目標(計画)」の値を可視化する、というのをやっていたけど、 自分の目的を恣意的に与えて、そこから機械的にゴールを予測して、AsIsToBeを可視化するというアイデアはすごく面白かった。 Tableau publicに上がってるそうなので中身をばらして遊ぶ予定。

ネットワーキングで中の人と会話したけど、イベント情報の収集が大変だった、というのも結構深い学びになった。 可視化の文脈だと、非日常的に発生する文脈を時系列情報に付与したいケースは多いと思うけど、 そのデータをどのように準備するかのノウハウはあんまりまとまっていないよね。 書きたいなー。

ウルトラスーパーストア

タイトルで勝ち確すぎでしょ…(知り合いなので雑な感想になります)

NRIのnakata-sanのInsight Palette

納品物としてのダッシュボードのノウハウは参考になった。 常に全体の情報を横に置く、操作可能なオブジェクトは一方にまとめる、縦横の座標を合わせるなど。

それ以外に値を整数値で持ってから別名でラべリング、みたいな無茶な技も少し喋っていたけど、 正直それをやるなら裏側の基盤であらかじめ集計した方がよくないっすかね…なんか理由あるんすかね… とちょっと思いました。

ishikawa-sanの国連ディシジョンメーカー用ダッシュボード

これもプロの仕事感あった。 「フロー、見せる順番」を制御することで、意思決定者がデータから自分と同じ結論に辿り着いて欲しい…というのは、 スキルとしても立場としてもよく分かるが、正直賛否が分かれるポイントとは感じる。

個人的には、「同じ結論に辿り着く」ことだけを誘導するのではなく、 「チェリーピッキングを防止する」「誤った解釈を除外する」ことにも同様のデザインが役立つと思うので、 こういう視点はもっとパブリックに流通してガンガンテクニックが広まって欲しいという立場です。

件のダッシュボードも、最初にグロスの指標を見せることでフェアネスは維持していると思うしね。 まぁ最大の問題点は黙ってても偉い人はダッシュボードを触ってくんないということなのかもしれないけど。

sansan no simizu-sanのスーパーストア可視化

わかる感強い。喋りが多分一番うまかった。有名な人っぽい?

可視化の文脈で、非常に大きなエリアを表形式の生データに使っていたけど、 小慣れてるなぁ…営業さんは本当にこういうの欲しがるんだよなぁ…とめっちゃ思った。

ダッシュボード内で深堀が出来ないとがんばるんじゃなくて諦める人も多いし、 そもそも現場の人が知りたい情報って「系列の大小の比較」とか 「時系列の変動方向」のような順序尺度的なではなく、 「Aって商品をあといくつ売ればいいのか」みたいな間隔尺度的な情報なので、 棒グラフも線グラフもお呼びでなかったりするんですよね~わかる~

dwangoのyoshida-sanのJIRA可視化

ストーリー(ダッシュボードの使い方)のパートがめっちゃ良かった。 特に暗黙知になりがちなチェックの順番(最初に~~を見て、次は××を見る)と、 良し悪しの判断基準(この値は~~という状態にあると良い or 悪い)が文章で記述されているのが素晴らしかった。

結局他人が見て分からないダッシュボードってワークしないんすよね~ かなしいね~

かなしみポイント

  1. 非公開の登壇者情報がチラチラチラリズムしちゃったのは信用問題なのでちょっとまずいと思いました
  2. 司会の女の人が美人過ぎて困りました 次からはサイヤ人の戦闘スーツみたいなの着て司会してくれるとプレゼンに集中できてよいと思う

おわり (いくつかのダッシュボードはTableau publicに上がってるらしいので、URL見つけたら多分追記します)