Python 3 エンジニア基礎認定試験RTA(96時間52分)

背景と目的

この記事は次のような目的で記述されている。

  • 目的:2019年2月時点のPython 3 エンジニア基礎認定試験に関する攻略情報提供
  • 対象:これから試験を受けようとしているが、Python 3 の実務経験がない人
  • 注意:以下は資格取得のための攻略情報であり、言語習得のためのものではない

試験の概要と利得

公式サイト見ようね。
基礎試験 | 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

資格としての個人的な評価は以下の通り。

  • 初学者のお尻に火をつけるためのたいまつとしてはある程度機能する。
  • python を勉強するお気持ちがあることもアピールできる(あくまで"お気持ち")。
  • python を実務で使えるかどうかを示すものでは無い。
  • 一般価格 10,800円(10,000円+消費税8%)は正直割高。

4択*40問という試験構成からある程度の雰囲気は察してほしい。
以下のような状況があるなら取得を検討する余地があると感じた。
全て当てはまらないなら正直あまりおすすめできない。

  • pythonに関してある程度の下地がある
  • pythonを業務で使うことが確定している
  • 他に同種の資格を持っていない/受けられない
  • 学割が使える or 石油王である

学習環境

自分の場合は次のものを利用させて頂いた。

  1. 攻略情報:「Python3エンジニア認定基礎試験の効率的な勉強方法!」(Webページ)
  2. 演習問題:Progate(プログラミング学習サービス)※有料(月額980円)
  3. テキスト:python 3 チュートリアル(紙の本)※有料
  4. テキスト:python 3 チュートリアル(Webページ)
  5. 実行環境:google colaboratory(pythonのオンライン実行環境)
  6. 演習問題:DiveIntoCode(模擬試験提供サイト)

特に有料の記述がないものは2019年2月時点では無料である。

基本的には1の攻略情報で計画を立てた後、2のアプリでざっくり勉強し、
その後4のテキストを読む→5の実行環境で触ってみるのが良いと思う。
アプリのPythonコースVが終わり、テキスト5章までの内容を実行環境で動かしたら、
6の模擬試験を触っていくのがよい。

その後は模擬試験で見つけた知識の欠損を
泥縄式にhelp()ったりぐぐったりして埋めつつ本番まで過ごすとよいだろう。

個別のパーツのレビューを以下に示す。

  • 攻略情報:「Python3エンジニア認定基礎試験の効率的な勉強方法!」(Webページ)

Python3エンジニア認定基礎試験の効率的な勉強方法!

「5.4 (重要)「Pythonチュートリアル 第3版」の出題範囲ごとに~」が素晴らしい。
おすすめのテキストに関しては自分は結局紙の本を使ってしまった。

  • 演習問題:Progate(プログラミング学習サービス)※有料(月額980円)

prog-8.com

最初に手を付けるコンテンツとしておすすめ。
PCサイトでも学習できるが、スマートフォンアプリになっている。
移動中や隙間時間に使えるのが素晴らしかった。
あとにんじゃわんこがめっちゃかわいい。すき。

なお、Progate内のPythonの教材はIからVまであり、
Vまでの内容がだいたいPythonチュートリアルの2~5章、9章をカバーしている。
冒頭の攻略記事にもある通り、この試験ではチュートリアル
2~5章、8~10章の内容が出題全体の8割(32/40)となっているため、
ProgateのPython講座は結果的にかなり効率のいい資格取得用教材になっている。

ただし、Progateではチュートリアル8、10章(エラーと例外、標準ライブラリ)の
内容はほぼノータッチであるため、この後でフォローが必要になる。

docs.python.jp

Webページの方が良かった。訳もこなれており、読みやすい。
紙の本はファングッズ的な扱い。

読むだけでは到底頭に入らないため、次項のcolaboratoryを別タブで開いて
コードをちょこちょこ書きながら進めるのがよい。

  • 実行環境:google colaboratory(pythonのオンライン実行環境)

colab.research.google.com

とにかく神。
googleアカウントさえ持っていれば何の準備もいらず、
ブラウザ上で動作する実行環境が手に入る。

Progateはじめ様々な学習サービスが「Web上で実行可能」を売りにしているが、
Pythonに関してはcolaboratoryが王の中の王であり、
全てを燃やし尽くす神の光である(ポエム)。

  • 演習問題:DiveIntoCode(模擬試験提供サイト)

diver.diveintocode.jp

アカウント登録は要るが、かなり良心的な模擬試験提供サイト。
範囲ごとに偏りはあるものの、おそらく60~70問程度のストックが裏にあり、
再受験するたびに問題の入れ替えが起こる仕組み。
よって、繰り返し受けてもそこまで陳腐化しない内容になっている。

自分はprogateのVを終えた後、チュートリアルを1~5、8章まで
colabで動かしてみた状態(開始72時間)で初受験し625/1000(不合格)だった。
その後、落とした問題についてチュートリアルを引きつつ復習し、
数回模擬試験を受けていたが結局850点を越えることはなかった。

なお、模擬試験はあまり温存せず、わりと早い段階で触るのがよいと思う。
というのも、この試験には模試抜きでは準備しにくい部分がそこそこあるからだ。

具体的には、プログラミングの知識を択一問題にする過程で、
出題形式がそれなりに癖のある形式に落とし込まれていること、
公式の出題範囲にこっそり付記されている
「また、一般的な知識からも出題されます。」の中身が
若干マニアックであることが主な理由である。

タイムと得点

自分のタイムは96時間52分、得点は850/1000で合格だった。
なお、計測開始は思いつきで試験を受けようと決めたタイミング、
計測終了は試験終了後に会場から出たタイミングとした。
そのため睡眠時間や飲み会の時間(期間中2回あった)、
なんかだらだらした時間、仕事の時間もタイムに含まれている。

  • 計測開始地点 2019-02-07 15:23

 

  • 計測終了地点 2019-02-11 16:15


以上、あんまり褒められた内容ではないが1万円が無駄にならなくてよかった。
今月はこれをベースにAtCoderとかいうネトゲをやろうと思っているので楽しみ。